ナナ色Heart

だってね、家の前に山内君が立ってたんだもの。

「どうしたの?」

山内君は制服のままだったから、あたしは不思議に思って尋ねた。

すると山内君は一瞬眉を寄せて、それからハーッと溜め息をつくと、あたしの手を掴んで歩き出した。

「なに、何かあったの?」

「いーから、ついてこい。一旦俺の家帰るぞ」

「……」

なんなんだろう。

彼はどうしてあたしの家の前に立ってたの?

……けどなー、余計なこと言ったら、怒られるしなー。

あたしは怒られたくなかったから、ただ黙って彼について行った。