ただ、ビジネスの為と割り切っていた俺が沙紀さんに興味を持ったのはたまたま朝早くに出勤した時だった。
彼女はフロアのブラインドを一つ一つ開けていき、部屋に差し込む陽の光を全身に受けていた。
なんて事ない朝の風景なのに何故か俺にはそれが神聖な儀式の様に見えて。
彼女は微笑んでいた。
太陽の光を浴びた彼女はキラキラと輝いていてその綺麗な黒髪に触れたいと思った。
俺はーーー
その日から彼女を追うようになった。
けれど部署も違えばフロアも違う沙紀さんと接点を作るのは思った以上に難しかった。
俺の周りには常に人だかりが出来る。
いつか向こうから近付いて来てくれるんじゃないかって少しは期待した。
けれど他の女達みたいに、あの人から俺に近付いてくる事はなかった。
沙紀さんは俺に全く興味を示さなかった。
そんな彼女に益々興味を持った俺はある時、偶然に会社の非常階段ですれ違った時に今しかチャンスは無いと思った。
沙紀さんに告ったんだ。
何かきっかけになればいいって。
思ってた通り、沙紀さんは俺の告白には全く乗ってこなかった。
きっと、他の女だったら簡単だったと思う。
それでも粘った甲斐あって何とか飯の約束つけてうまい具合に飲ませて酔った沙紀さんを俺の部屋へと連れて帰ったんだ。
そのまま抱いてしまえばきっと嫌でも俺に墜ちるだろうと、そう思っていた。
そうすりゃ、手っ取り早いやり方でこっちの目的も果たせるんじゃないかって。
女ってみんな、そんなものだと思ってたし。
でも抱けなかった。
彼女はフロアのブラインドを一つ一つ開けていき、部屋に差し込む陽の光を全身に受けていた。
なんて事ない朝の風景なのに何故か俺にはそれが神聖な儀式の様に見えて。
彼女は微笑んでいた。
太陽の光を浴びた彼女はキラキラと輝いていてその綺麗な黒髪に触れたいと思った。
俺はーーー
その日から彼女を追うようになった。
けれど部署も違えばフロアも違う沙紀さんと接点を作るのは思った以上に難しかった。
俺の周りには常に人だかりが出来る。
いつか向こうから近付いて来てくれるんじゃないかって少しは期待した。
けれど他の女達みたいに、あの人から俺に近付いてくる事はなかった。
沙紀さんは俺に全く興味を示さなかった。
そんな彼女に益々興味を持った俺はある時、偶然に会社の非常階段ですれ違った時に今しかチャンスは無いと思った。
沙紀さんに告ったんだ。
何かきっかけになればいいって。
思ってた通り、沙紀さんは俺の告白には全く乗ってこなかった。
きっと、他の女だったら簡単だったと思う。
それでも粘った甲斐あって何とか飯の約束つけてうまい具合に飲ませて酔った沙紀さんを俺の部屋へと連れて帰ったんだ。
そのまま抱いてしまえばきっと嫌でも俺に墜ちるだろうと、そう思っていた。
そうすりゃ、手っ取り早いやり方でこっちの目的も果たせるんじゃないかって。
女ってみんな、そんなものだと思ってたし。
でも抱けなかった。



