ここに来るの二度目だな。


結局、私はそのまま陽日の部屋へと来た。


陽日が私を求めてくれた。


だからこうする事が自然だと思えたし、私自身も陽日とあのまま離れるのが嫌だったから。


思えばあの日、私が酔ってしまってここに泊
まった時から私達の関係は始まったんだよね。


あの日から陽日は私の暫定彼氏となった。


陽日のシングルベッドに二人で腰を下ろす。


そっと陽日が私に口付ける。


何度も何度も啄むようなキスを繰り返され……。


「はるひ………んぅっ」


私が名前を呼ぶと一気にそれは深いものとなり息も出来ないくらい。


そのままベッドにゆっくりと押し倒され………


「まっ、待って……シャワー借りていい?」


「やだ、これ以上もう待てないーーー」


「だって………んんっ」


私の言葉ごと飲み込むように唇を奪われた。


陽日の唇が少しずつ私の首筋へと這っていく。


「ゃ……だめっ……」


「やっぱりここ弱いんだ。沙紀さん……可愛い……」


あの時と同じチクリとした痛みが首筋に走る。


「今日はこれだけじゃ終わらないから……。」


そう言うと陽日は私を大切に抱いてくれた。


壊れ物に触るようにゆっくりと優しく私の全身を愛してくれた。


私の口から漏れる甘い吐息が陽日のワンルームに響き、恥ずかしさで思わず唇を噛んで堪えてしまう。


「沙紀さん……もっと声聞かせてよ。我慢しないで俺の事、いっぱい感じて?」


返事の代わりに陽日の首に腕をギュッと絡ませた。


それを合図に陽日が私の中へと入ってくる。


「んっ……はる、ひ…………好きっ。」


溢れる気持ちを言葉にすると


「それ、ヤバい……。ごめん、沙紀さん俺余裕ないかもっ……」


その日、私達は何度も何度もお互いの気持ちを確かめ合うように抱き合った。