私を見て、四ノ宮くんは笑ってる。


ナイフの刃を指で撫でながら不気味に微笑んでる。




「悪いけど、害虫のみっともない命乞いなんか聞き飽きたんだ」



次の瞬間。


ナイフは容赦なく……。





「ああああっ!!!」



振り回されたナイフが、私のお腹に命中。


お腹には大きな切り傷ができて、パックリと切れた傷口からは血が溢れ出してきた。



私、このまま死ぬの?






―バンッ



お風呂場のドアがすごい勢いで開いた。




「凛花ちゃんっ……」


「こ、はちゃ……」