翔くんは「すぐに戻ってくるから」と何度も言って。
私は渋々、頷いた。
「んじゃ。さっさと2人を見つけて、連れ帰ってくるからー」
「小春、お前は桜川とのんびりしてな」
2人は外へ。
まだ胸騒ぎがするけど、極力気にしないようにした。
「河瀬さん……」
「桜川さん、ごめんね……?とり乱しちゃって……」
「ううん」
私、本当に馬鹿だ。
気晴らしに来たのに。
少しでも彼を忘れるために。
なのにダメだ。
さっきからチラチラと、四ノ宮くんの姿が頭の中に浮かんでばかり。
「あ、そうだ!」
沈黙が続いた後、桜川さんが明るい声を出した。

