『ただいま。小春ちゃん』 顔の右半分が火傷して、可愛らしかった顔は少し無残な事になっていた。 けどあの日。 私の前に現れたのは、紛れもなく彼。 『いやあああぁぁっ……!!』 私は逃げた。 必死になって四ノ宮くんから逃げた。 『待ってよ。小春ちゃん』 怖くて、後ろを一切振り向く事ができなかった。