【続】キミとひとつになれたら






そしたら翔くんがムッとした顔をした。




「おい、悠希。みんな揃ったし、出発しようぜ」


「いや。まだ……」



上条くんが言いかけた時。






「遅くなってすみません……」



後ろから声がした。



振り向いた先に立っていたのは、同じクラスの内田千影(うちだちかげ)くん。


少し長めの前髪。
黒淵のメガネ。
性格も大人しめ。



「げー!何で内田がいんのよ!悠希、どーいう事!?」


藤堂さんが露骨に嫌そうな顔をして、内田くんを睨みつけた。




「内田も参加するから。行きたいって言ってきたから。な?」


「……はい」



この6人で行くのか……。

少し不安、かも。