「やる前から諦めるなって。勉強なら俺が教えるから。俺さ、小春って医者に向いてる気がするんだよ」
向いてる、のかな……?
でも確かにちょっと向いてるかも……。
今までずっと厄病神で周りの人を不幸にしてばっかだった私が、人の役に立つお仕事……。
「無謀、かもしれないけど……目指そう、かな」
「おっ」
かなり勉強しないといけないだろうけど……。
「翔くん、いっぱい迷惑かけるかもしれないけど……よろしくお願いします」
「いえいえ。ま、ビシビシ勉強教えるから。一緒にがんばろうな」
「うん……一緒に」
「あぁ」
翔くんは私の手を握って、小さく笑った。

