「顔、あまり見えなかったけど……なんかすごかったね。あれって火傷、だよね?」
「そうだよ……」
あれは、あの火事から彼が命からがら逃げ出した証。
でもおかしい。
明らかに不自然だよ。
だって私は四ノ宮くんを刺した。
何度か……刺した。
なのに、大怪我を負ってもあんなにピンピンしてるなんて……。
「おかしいよっ……あんなのっ、人間じゃないっ!!あんなのっ……化け物だよっ!!!」
「小春……落ち着いて?」
四ノ宮くんは化け物なんじゃないか、と本気で思ってしまう。
「小春っ!」
「っ……」
麻衣は両手で私の顔を包み込み、ニコッと笑った。

