「逃げないで。逃げても無駄なんだよ?小春ちゃん」 それでも彼は追いかけてくる。 「来ないでっ……お願いだから、来ないでよっ!!」 ―グイッ 髪の毛が力いっぱい後ろから引っ張られた。 「逃がさないよ。小春ちゃんは死ぬまで僕といる運命なんだから」