翔くんが一緒じゃない学校は心細い。


上条くんがそばにいたら、少しは安心できる。



って……こんな事考える私って、やっぱ最低。




「早く行くよ!」


「ちょっ……」



強引に私の手を握って、スタスタと歩きだした。


何度も解こうとしたがビクともしなかった。

手、繋がなくていいのに……。



「それにしても、えらい事に巻き込まれちゃったよね。なーんか一生トラウマになりそう」


「なりそう、じゃないよ」



トラウマになるよ。
忘れたくても、絶対に忘れられない。