事件捜査と並行して。


 その日も正午前にフロアを出、食堂へと向かった。


 昼食を取り、その後、揃って地下駐車場へと行く。


 助手席に橋村が乗り、運転席に俺が滑り込んで、車を出した。


 新宿方面へと向かい、速力を上げる。


 いつもの道路を通った。


 混雑はある。


 都内の道路は、昼間渋滞するのだ。


 だが、捜査のためなら、必死になる。


 一課で三原伸吾殺害事件に関し、動いているデカは極少ない。


 さすがに気が入る。


 ここで動かなければダメだ。


 そう思い、連日捜査に当たっていた。