運転席でハンドルを握っていると、助手席の橋村が、


「梶間さん、この事件に関して何か感じますか?」


 と訊いてくる。


「ああ。俺もずっとこの仕事してると、犯人側の心理が読めるんだよな」


「心理?」


「うん。……動機に程近いけどね」


 そう返し、軽く息をつく。


「じゃあ、やっぱし神宗会の当山を?」


「ああ。察しは付いてる。神宗会関係者が一連の事件を引き起こした、とね」


 そう言って、重たげに息を吐き出した。


「あの連中の処理は、組対に任せるつもりですか?」


「うん。餅は餅屋だから、やってもらうしかないな」


 程なく、新宿の街へと入った。