そして一日が過ぎた。


 土曜の午前中、庶務をこなし、午後からフロアを出る。


 地下駐車場へと歩きながら、


「橋村君、君は改めて今回のヤマをどう踏む?」


 と訊くと、


「やはり三原社長と神宗会に接点があって、それが原因で社長は葬られたと見ます」


 と返した。


「俺もそう思ってる。じゃあ行こう」


「ええ」


 覆面パトカーに乗り込み、幹線道路を新宿方面へと走らせる。


 一応拳銃は所持していた。


 携帯許可がなくても、持ち合わせている。


 護身用などで、だ。