こんなことが一課に配属になってから、ずっと続いているのだ。


 午前中、庶務を終え、一区切りしてから、フロアを出た。


 そして地下駐車場へ向かう。


 車に乗り込み、新宿方面へと走らせる。


 橋村が助手席にいた。


 ハンドルを握りながら、都内の幹線道路を通る。


 新宿まで、ものの数分だった。


 別に千代田区から新宿区へと出るのに、そう難しさはない。


 都内を横断するだけだ。


 橋村が言う。


「梶間さん、何か分かったんですか?」


「いや。別にそうじゃないんだけど、現場を見て回るのが警察官の任務だと思ってね」


「疲れてません?」