「いーの?」 「いーのっ」 ゆっくりゆっくり樹との距離が0になった。 ガラリと扉が開いた 「…小春ちゃん………?」 小春と樹がその声の主を見た 教室が一気に静まり帰る。 「朱先輩…」 小春の肩が小刻みに揺れた。 「何してた?」 朱は小春が何してたなんてよくわかっている だけど、信じたくなかった。 樹がいずらくなって教室を出ていった。 「…小春ちゃん…」 朱の声が小春によく届く、だけど、小春は泣き出しそうだった。