5月30日って竜兄の誕生日…
え?
【5月30日。竜矢がうちの家にやってきました。施設に預けられそうになっていたこのこを私はほっておけなく。子供に恵まれなかった私達は意を決してこのこをうちの子供として引き取らせてもらいました。】
え…
まって。私頭がついていかない。
竜兄とは血が繋がってないの?
信じられなかった私は、竜兄と顔を見あわして私の生まれた時までページを飛ばしました。
【6月13日。子供に恵まれなかった私達に初めて子供が出来ました。元気な女の子です、竜矢に、妹ができたよというとすごく喜んでくれました。出産の時はほんとに痛かったけど産んでよかったと思います。名前は咲輝(さくら)にしました。仲良しな兄妹になってくれたらいいな】
うそだ、うそだうそだうそだ。
「…さく…」
「うそだよね…私と竜兄が…」
「おちつけ咲輝」
私は信じられなかった
でも、この日記に書いてあることは事実。
母は本を読むのは好きだけど書くのは苦手と言っていた。
父もそこまで器用な人じゃなかった。
「さくら?」
「うっ…ヒック…竜…兄…」
竜兄は泣きじゃくる私をずっと抱きしめてくれました。
大丈夫大丈夫って背中を撫でながら。
「落ち着いたか?」
「うん…ごめんね、竜兄…」
「大丈夫。」
コツン
「なんかあったら俺がお前を守ってやる。だから、咲輝は笑ってろ」
おでこをくっつけながら竜兄は言いました。
多分。この時だと思う。
竜兄の事を兄としてではなく異性として好きになり始めたのわ。

