後ろは血の海だった。 え?言いすぎだってか? そうでもねぇんだよな。 だって麗蝶と黒炎が合体してんだぞ? そりゃ人数も多いわけだよ。 しかもこの旅行、欠席者なんて居なかったからな。 うわ、これ絶対迷惑だわ。 飛行機とか乗れねぇだろ、こんな人数。 そんな呑気なことを考えていると。 「さ、祥也!」 「る、瑠那のことどうにかしてくれ!」 「なんでお前そんな普通でいられるんだよ!!」 さっきまで俺に抱きついていた瑠那は違うヤツのところに行ってしまっていた。 やばい、非常にヤバイ。