でもある日、その関係は崩れる。 いつも通り屋上に行くと、珍しく彼は泣いてなかった。 そしていつもより真剣な表情をしていた。 そして私が来るなり、立ち上がって私の前に立つ。 異常なほど真面目な空気に私まで緊張してしまう。 「…言いたいことがあるんだけど。」 怖いくらい真剣なその声に少し怯んでしまう。 「あは、は、なに?妖精解任とかはやだよ?」 冗談めいてそう言うと彼は首を横に振った。 「そうじゃない。そうじゃないけど……」 そして彼は私の目を見つめた。