運がいいのか悪いのか……郁也のところまで行く。 「郁也…これ、先生からだって……っ」 すると郁也は私の方をちらりとも見ずに受け取った後、 「ありがとう、綾崎さん。」 と言った。 ーーズキン その言葉に涙が出そうになる。 だって…綾崎さんってそんな他人行儀……