「それより! 初々しくてラブラブなカップルのふたりにオススメの場所があるんだよ♪」
あっさり話題を変えた由香は、わくわくした様子でスマホに指を滑らせ、私達に画面を見せてくる。
そこに写っているのは、たくさんのキャンドルの明かりに囲まれて、仲良く寄り添う由香とマコちゃんのツーショット写真だ。
背景には淡いオレンジ色に照らされた厳かな建物が見える。
「わぁ、これ教会?」
「幻想的だな」
一緒に覗き込む夏輝さんもそう言うと、由香はニコニコ笑顔で頷く。
「そう! 今イルミネーションやってるからすごく綺麗なんですよ。ぜひふたりにも行ってもらいたいな~と思って」
イルミネーションか……クリスマスに見に行けたら素敵だなぁ。
たしか今年はイブが火曜で定休日だから、行けるとしたらその日くらいだろうけど……。
「夏輝さんは仕事忙しいんじゃないですか?」
彼は大企業だけでなく、マシロのような小さな会社も担当しているという。
一度に三社ほどは常に掛け持っているらしく、電話も度々掛かってくるし、多忙なのは目に見えてわかる。
だから、デートなんてしている暇はないんじゃないかと思って尋ねたのだけれど。
あっさり話題を変えた由香は、わくわくした様子でスマホに指を滑らせ、私達に画面を見せてくる。
そこに写っているのは、たくさんのキャンドルの明かりに囲まれて、仲良く寄り添う由香とマコちゃんのツーショット写真だ。
背景には淡いオレンジ色に照らされた厳かな建物が見える。
「わぁ、これ教会?」
「幻想的だな」
一緒に覗き込む夏輝さんもそう言うと、由香はニコニコ笑顔で頷く。
「そう! 今イルミネーションやってるからすごく綺麗なんですよ。ぜひふたりにも行ってもらいたいな~と思って」
イルミネーションか……クリスマスに見に行けたら素敵だなぁ。
たしか今年はイブが火曜で定休日だから、行けるとしたらその日くらいだろうけど……。
「夏輝さんは仕事忙しいんじゃないですか?」
彼は大企業だけでなく、マシロのような小さな会社も担当しているという。
一度に三社ほどは常に掛け持っているらしく、電話も度々掛かってくるし、多忙なのは目に見えてわかる。
だから、デートなんてしている暇はないんじゃないかと思って尋ねたのだけれど。