初恋を知った瞬間

「佳絵羅どうしたの?」

「な、何でもないですよ」

「そう? それならいいけど」

私は自分の頬に手を当てる。

「頬が熱い……です」

もしかして風邪を引いてしまったのかしら?

でもさっきまで熱はなかったはずですし……。

「お待たせ行こっか」

「は、はい……」

私と泉さんは校内から出て私の家へと向かった。

「すみません。送っていただいて」

「大丈夫だよ。俺の方こそごめんね、気づけなくて」

「そ、そんなことないです。泉さんは練習をしていましたから、気づかないのも当然です」

それに私は泉さんの練習している姿が見れて嬉しかったです。

真剣にボールを蹴る姿が、今でも私の目にはっきりと映ります。

「また見に来てもいいですか?」

「見に来るって?」

「泉さんがサッカーをしているところです」

「お、俺のサッカーしているところ?!」

泉さんは頬を染めていた。

「な、何で俺のサッカーをしているところなんて見たいんだよ?」

「駄目ですか?」

「だ、駄目じゃないけど……」

泉さんは困ったように髪をわしゃわしゃとする。

「あ……っ!」

一つ見つけました。

泉さんは照れたり困ったりすると、自分の髪を触る癖があります。