愛せない妻へ。




愛してくれてありがとうございました。


嫌われていた頃より、少しながら嬉しい一時でした。



あなたには感謝しています。


何不自由なく暮らせ、


春時さん以外としたくもなかった行為を最小限で済ませ、

大切な子どもを身籠ることもでき、


春時さん以外の幸せをあなたは私にくれました。




あの時、あなたとお見合いができて良かったと思っています。


私は病気になり、余命にタイムリミットが始まったことに嬉しくて仕方ありません。


やっと、やっとこの長い人生を終わらせて春時さんの元に行くことができるのですから。


永遠の眠りにつくことが楽しみで仕方ありません。



あなたは少ない残りの人生をどう過ごすでしょうか。


50年夫婦として側にいたあなたの少ない残りの人生に幸福があることを願っています。



では、遥さんさようなら。




【あなたの妻より】


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