愛せない妻へ。



ずっと体調が悪かった妻を病院に連れて行った。



宣告は末期の癌だったのだ。


そして医師は小さな声で余命半年と告げた。




時が止まった感覚に陥った。


体が固まり、声も出なかったのだ。



待合室に座って待っていた妻を見た瞬間、堪えきれずトイレに行って涙が止まるのを待った。



伝えるか、伝えないか迷った。


でも彼女の人生だ、伝えないといけない。



家に帰ると、一緒にコタツで温まる妻にか細い声で伝えた。