「クスクスっ。仲良しなんですね~
お二人は」

『あぁ"?…だれだ人間』

「クスクスっ。あなたも人間じゃないですか。
私は、加藤彩花(かとうあやか)です。
よろしくお願いします」



黒いろで白兎が跳ねている柄の着物を着た見覚えのある人間が口元に手を当てて自己紹介してくれた


仲良くするつもりなんてないし

てか、こいつ


確か、私をいじめていた奴のお一人さんではありませんか


なんで、こんなところに

まさか、私に殺されにきた?


それはないか


それに、こいつ、私だと気づいてない?

まぁ、当たり前か。
私、学校の時とは違って、髪下ろしてないし。
ポニーテールだし。
学校でメガネかけてたし。

メガネって、外したら、
結構顔ばれないんたよね



『ふーん。で?』

「部屋は、平助と相部屋だ」

『うわ、かわいそう…』ボソッ

「加藤。平助のところにいっとけ。
お前は待っとけよ」

「わかりました」



私も土方さんに話すことがあるし
ちょうどいいや


加藤が出ていくと、天井から山崎さんがいきなり現れた



「山崎。あいつを見張っとけ」

「御意」

『あ、待って待って』

「んだよ」

『加藤彩花ってやつ。未来の奴だから。
それも、私をいじめていた一人。
だから、幹部達にもこっそりと伝えといてくれる?加藤に気づかれないように。
内密に。と。山崎さん、いい?』

「御意」