ーー池田屋事件から数日後




「波~」

『あ、藤堂さん。どうしたんですか?』



一応、屯所では、幹部しか私が女ということは明かしてないので、
今まで通り、波と呼ばれることにした




「土方さんが呼んでたぜ~
なんか、新しい女中が増える見てぇでな」

『…そうなんですか。
わかりました。ありがとうございます』

「あぁ!」



歴史、変わってきてるな

少しだけど

てか、新しい女中?嫌な予感しかしないんだけど



スパンッッッ



「だぁぁぁ!!!!!静かに開けろぉぉぉぉ!!!!!」

『はいはい。うるさいですよ』

「うるさいのはお前だぁ!!!!!」

『一瞬じゃないですか。
土方さんはずっとなんですよ』

「ぶった斬るぞてめぇ!!!」

『はっ。斬ってみやがれ』




どうせ死なないし~
白桜では、死ぬと思うけど…

でも、白桜は白桜事態が拒否するからね



『で、なんですか。新しい女中?
なんなら、私は女中やめましょうか』

「お前、楽しようとしてるだろ」

『当たり前ですよ。
甘味大好きな子犬の世話もしてるんですから』

「俺もあいつには困ってんだよなぁ。
って、その話じゃねー!」



いちいち叫ばないでよ

鼓膜が死ぬ