二階にダッシュで行くと、

沖田さんがしゃがみこみ、
口元を押さえて、咳をしていた




『沖田さん。後で労咳治しますから、すこし、横になって待っててください』

「ゴホッゴホッ…
萌…。ゴホッゲホッ…。わかりました…」



キンッッ



〔クソッ!!邪魔しやがって!!!〕

『死ねよ』

〔はっ、
俺は死なねぇよ!
なんたって、鬼だからな!!〕

『へー。で?
どうせ、血を飲んだだけでしょ』

〔な、なんでわかった!!!!!〕



雑魚だね



『ごめんねー?私も鬼だから。純のね』

〔!!!〕



ニヤリと口元をあげ、白桜を抜くと、

白い桜の花びらが私のまわりを舞い、私の姿が変わった



茶髪だった髪は、金髪になり、茶色の目が赤色に怪しくひかる




〔ひぃっ!!!!!〕

『へぇ、姿変わるんだ。
…なに怯えてるの?
死ぬ覚悟で鬼に、なったんだよね?
なら、死ぬ気でかかってきなよ』

〔て、てめぇ!!!〕