「萌!!」

『…しゅんちゃん。こいつらは、兄様の血で作られた鬼だよ』

「!!滝の…血…」

『そう。ボスがね、兄様の血を使って、私を奪おうとしてる』

「…そう…か…」



この血の海の中に、兄様の血も混じってるんだ…



『…この血、まず』

「そりゃあ、舐めるからだろ」

『鬼は血も飲むんだよ』

「俺も飲めるか?!」

『まぁね』



血を見ると、飲みたくなったりもする

たまぁに、ペロリと舐めるんだけど

ほぼ、不味い



「波さん」

『…屯所で話します。
しゅんちゃんも来いよ』

「…俺もか…」



一応、長州だし、拷問されてたしね



しゅんちゃんの腕をグイグイと引っ張りながら、沖田さん達と屯所に帰った



屯所に戻り、風呂に入って土方さんの部屋に行くと、幹部のみんなが揃っていた

勿論、山崎烝さんも、山南敬助さんもいた



しゅんちゃんは沖田さんに凄い睨まれて正座していた



『お、沖田さん…。
しゅんちゃんは長州に入ってるけど、優しいよ。安心して』

「波さんが言うなら…」




「波。お前はなんなのか。
全部教えろ。さっきの奴もだ」


『わかりました』