「ゴホッゴホッ…」

『沖田さん、大丈夫ですか?』

「ゲホッ…。…はい」



6月にはいり、沖田さんが咳をするようになった。


ただの風邪だっていってるけど、私には分かる。


労咳だ。



『沖田さん…』

「大丈夫ですよ。ゴホッ…」



絶対、苦しいはず。

池田屋事件が終わったら、きちんと治してあげるから


それまで、我慢して…




■■■




「なぁ、波」

『あ、土方さん。なんですか?』

「このごろ、総司が咳をしてるんだが、
なにかしらねぇか?」

『風邪ですよ』

「…そうか」



やっぱり、心配なんだよね。



「あ、お前。ぜってぇついてくるなよ」



そう言って、どっかに行ってしまった土方さん。

そう言われると、ついていきたくなるんだよねぇ



『やっぱり、古高かな?』