「それでさ、
…ごめん」

『は?』

「あのとき、俺は、ボスに命令された。

そうしないと、萌も、俺も殺すって」



…信用、していいのかなぁ…



「まず、なんで、治癒能力が使えるの思う?」

『…人間じゃないから』

「それもあってるんだけど。

俺も治癒能力を持ってるんだよな♪

それで、俺とお前は、
純の鬼。

鬼だから、人間が持っていない力を持っている。

純の鬼は、俺とお前だけ。

それと、俺とお前は、血が繋がってる
つまり、兄弟」




私が鬼で、私は、滝と兄弟?

急に衝撃な言葉を二回も言うから混乱する



でも、兄様は…



「萌と俺の親を殺したのは、ボスだ」

『…じゃあ、なんで、家族を殺したボスに従ってんの』

「…俺は、ボスにあのとき、ギリギリ殺されなかった。
ボスは、家族を殺したけど、俺を殺そうとしたけど、結局、
俺を生きさせてくれた。
恩人?ってのはおかしいけど、
生かせてくれたんだ」



だからって…



「それに、ボスは俺の血を欲しがってる。
さっきのやつらみたいに、
鬼を増やすため。

純の、鬼ではないけど、鬼の力は半分与えられる。

俺は、ただの純の鬼。

萌は、鬼の姫。鬼の中でも、力が一番強いんだ」



だから、姫、姫って、言ってたんだ


全然知らなかった