スパンっっ




「そぉぉぉおぉぉぉぉじぃぃぃ!!!!」

「…はぁ
なんですか。土方さん」

「俺のレイの本どこやったぁぁぁ!!!」



レイの本??あぁ、これのことかな



私は怪我の反対の手から、''レイの本''をだした



「あぁ"!!!!!」

「あれ??なぜ、君が??」

『…部屋の前に、あった』




その、レイの本とは、
豊玉発句集(ほうぎょくほっくしゅう)。

土方さんのそのまんまの面白俳句だ。
たしか、沖田さんの俳句もあったよね

動かぬや 闇にへだつや 花と水。

だっけ?

土方さんの有名な俳句は、


梅の花 一輪咲いても 梅は梅


うん。そのまんまだよね

沖田さんのほうが才能あるね




『梅の花 一輪咲いても 梅は梅』

「なっ!!!!!///////」

「ククッ」



あ、そうだった。俳句のことは、沖田さんしか知らないんだった



『裏表なきは 君子の 扇かな

白牡丹月夜 月夜に 染めてほし

三日月の 水の底照る 春の雨

しればまよ…』

「だぁぁぁぁ!!!!!!
うっせぇぇぇぇ!!!!!!」



あんたのほうがうるさいと思うけど