『…。…ここ…どこ…』



目を開けて、視界に入ってきた景色は、

土、刀、着物、など、いろいろ

まるで、江戸時代の様な景色


私の周りには、さっきの桜のハナビラが落ちていた


きちんと、カバンも持っていた


服装だって、そのまま。


立ち上がり、巫女装束についた砂を振り払うと、私は町に出てみた


町は、ガヤガヤとしていて、みんなが、ニコニコとしていて、学校のような場所だった

多分、笑ってないのは私だけ

だって、笑えないんだから



ドンッ


…痛い



「あ、すいません。大丈夫ですか?」



あんまり、知らない人とは会話したくないから、
頷いてまた、砂をはらった


はぁぁ。地面が砂だから、いちいちはらわないといけないじゃんか


一瞬、私とぶつかった人を見ると、


浅葱色の羽織を着た、、美少年が心配した顔で私を見ていた


羽織の裾には、白のギザギザもよう。

ハチマキには、''誠''とほってあった


…これは、''新撰組''



「あっ!!血出てるよ!!」



あ、本当だ。手の甲をすって血が出ただけじゃんか
こんなの平気だし