〔組長!〕

「ん?」

〔巡察次の隊に変わる時間です!〕

「あぁ。もうそんな時間か…
先いっててくれないかな?」

〔はい!〕



朝の波さんの事を少し考えたかった



あの時の歌。

僕と土方さんと萌の出会いの時みたいだった


あの橋で、桜が舞う夜に確かに出会った

萌が、治癒能力を持っていたことを知ったときは土方さんも驚いてた

でも、治癒能力を持ってたとしても、萌は萌。
萌にはかわりないんだから


別れもあった。

突然だった…

もし、萌が、波さんなら…



「っ!!血の匂いっ…!」



さっきまでなにもなかったのに!!


羽織をなびかせながら血の匂いがするほうに走ると、

波さんが長州を斬っていた

長州を斬る波さんは、

笑っていて、真っ黒ななにかにとりつかれてるような…感じだった



「っ!!!な、波さん!!!!」



そう叫んだら、波さんは冷めた目で僕を見て驚いていた



〔し、新撰組!!!ちっ。
_________!〕



長州の一人が波さんになにかをいって生きている仲間と立ち去っていった