ったく、いつもいつもうるさい鬼ですねぇ



「…はぁ
なんですか。土方さん」

「俺のレイの本どこやったぁぁぁ!!!」



レイの本とは、豊玉発句集の事。

今回は、僕ではないのに。

なんで
僕を犯人にするんてすかねぇ
(いつも弄ってるから)



「あぁ"!!!!!」



いきなり土方さんが男の子を見て叫んだ

男の子を見ると、レイの本。
豊玉発句集を持っていた

部屋の前に落ちていたらしい


男の子が、俳句を一つ一つ言っていく


なんで知ってるんだろう?

読んだのかな?

でも、僕、読んでるところ見てない…
不思議は男の子だなぁ



そういえば、男の子の名前知りませんでしたね



『…木ノ原萌』


…え…?

木ノ原…萌?



『…あ。青木波です』



だ、だよねぇ~…
萌なわけ、ないもんね…

土方さんも驚きを隠しながら笑っていた


萌は、僕達の前から、一瞬で消えたんだから…
目の前で。
あれから、何年も会ってない。



萌のことを話していると、

部屋に、平助君が入ってきた。けど、すぐに出ていった
甘味がなんとかなんとかと。

欲しいですね。甘味さん。