ザァァァァァ…


ゴロゴロッ




「…嵐ですね」


『…そうですね』




8月にはいり、蒸し暑いのにかの雨と雷とこの風。


それにこの嫌な予感。




ーー(萌、外いくわよ!黒桜が呼んでる!
急いで!!




黒桜が??兄様になにかあったんじゃ…!!




「萌?!!」


『沖田さん!!!絶対についてこないでくださいね!!』




白桜を握って外に飛び出した。


すぐに着物はベトベトだ。


歩きづらいなぁ。





『白桜!!!どこにいるの?!』


ーー(あの橋よ!!




いろいろあったあの橋ね。

鬼の姿に変わりその橋に走った。




橋に行くと、血だらけの兄様がぐったりとして倒れていた。




『あ、兄様!!!』


「…萌…」