「…ははははは…。萌、明日になったら外行きましょう?」


『…ん』




たしかに、動ける状態ではない…。


立つだけで精一杯か…。



沖田さんが布団に寝かせてくれた。




「…そういえば、あの人は?」


『……未来に帰しました。…寂しいですか…?加藤がいなくなって…』




沖田さん、加藤の味方だし。




「そんなことないですよ?
毎回毎回くっついてくるのでうっとうしいんですよ。イライラします」


『じゃあ、なんで加藤の味方になったの?』


「味方??そんなのなった覚えはないですよ??」


『え??』




なった覚えがない???


だって、味方してたじゃん。




「あの人、私の事は名前で呼んで、波と関わらないで。波の敵になれ。そうしないと萌を傷つけると。そういわれてました。
だから、しょうがなく。
でも、きちんと萌の味方でした。
あの人はもう未来に帰ったんですよね?」


『はい。この時代の事ももう忘れてます』


「そうですか。よかったです。明日になったらまた遊びましょう?今日は休んでください」


『あ、ありがとうございます』




少し微笑んで目をゆっくりと閉じた。