「接吻は好きな人にしかしませんよ。
土方さんみたいな馬鹿じゃありません。
さ、飲んでください。血、足りないんですよね?」
『そ、そうだけど…』
いきなり夫婦なんて…。
「萌~?暴走しちゃうわよ?」
『だって…』
「だってじゃないの!暴走して総司を殺しちゃったらどうすんのさ!」
『うっ…』
言い返せない…。
「飲めない理由、ほかにあるの??」
『…天井、廊下』
さっきから視線が気になる。
白桜が刀に戻り、天井に向かって刀をさした。
ガタンッ
「どっか行けっ!!!」
襖を開け、外にいる馬鹿どもを追い払っていた。
「気づいてたんですね♪」
『気づいてないとおかしいですよ』
あんな変な視線をいくつも浴びてれば嫌でも気づくわ。


