「回りからは喧嘩してるみたいに見えるそうです…。近藤さんも早く仲直りしろと言われてまして…」


『人に言われて仲直りするんですか?
沖田さんの意思では仲直りしたいとは思っていないと言うことですか?』


「いえ!!仲直りしたいです。
萌と喋れなくて寂しいです」


『でも、沖田さんは敵ですよ。
敵と仲良くはしない、喋らない。
それは私の中で決めてますから』




私だって喋りたい。けど、沖田さんは敵だから。そう思うと喋りたくても仲良くしたくてもできないから。




ーー(血が足りなくなってきてるわよ



『え?…うっ…』


ーー(萌?!!!




ヤバい…。




「萌?…萌?!」



グラッとめまいがして床に座り込む。



ポタッ ポタッ




ーー(このまま血が減ると暴走するわよ?



『ぼう…そう…?』



ーー(えぇ。あなたは血が1滴までなくならないと死なないのよ。姫だから。今まで違うことを教えてた…。
でも、半分血が体内からなくなると暴走した人間を殺すことしか考えられなくなってしまう。だから、はやく血をとめないと。




人間を殺すことしか考えられなくなる…。




「萌!!っ!!血…!!は、はやくとめないと!!」