『有名人になって未来に帰る?
帰り方も知らないのに?
その前に、あんたみたいなただの人間が歴史を全て変えれると思うなよ。
調子にのるな』
自分より少し背が高い加藤をギロリと睨み付ける。
「ただの人間はあんたもでしょ?
ただ新撰組に入って男を見つけてその男を狙う。
それだけのただの人間じゃない。
人間よりももっと人間らしくないわよね」
人間らしくないねぇ。
人間じゃないもん。
鬼ですから。
『人間らしくないのは当たり前。
私は人間じゃない』
「はっ?なに?まさかの厨二病?
気持ち悪い」
ーー(カチンとくるわね。殺してしまいなさい
そのつもり。だけど、真上に山崎さんがいる。土方さんにこれが伝わったら怒られるよ。
ーー(いいのよいいのよ。私が許可したんだから。
それに、ここで殺さないとこの女長州に頼るわよ?
長州に??
へぇ。これまた歴史をかえる第一歩だねぇ。
馬鹿。
ーー(だから、ここで殺してしまいなさい。
後からが面倒だけど、もっと面倒な事になるわ
もっと面倒な事になるのは嫌だなぁ。
「なに黙ってるのよ。抵抗しないのね。
今から殺されるって言うのに。
死ぬ覚悟はできているってことね?」


