沖田さんは、無理やり私の手を取って、
走った
〔総司君、また土方君のかい?〕
「はい。毎回めんどくさいですよ~
墨ぐらい、自分で買ってこいって感じですよね~」
〔ははっ。その通りだな。
また、来いよ~!ガールフレンドと〕
『うっ…』
「え??ガールフレンドじゃありませんよ♪では、また来ますね~」
やばい。ガールフレンドって…
ガールフレンドって言葉、この時代に存在してたんだ…
女って…。
てか、もうばれてる?
「波さん、甘味処行きましょうか♪」
『え?…はい…』
いいのかなぁ…。
鬼が待ち構えてるのでって、言ってたの沖田さんなのに…
■■■
「でふぁ、はなふぃてふふぇまふか?」
『…なにいってるかわかりません』
沖田さんは、運ばれてきた大量の団子の中の一つも取って、口の中に入れながら喋る
可愛いなぁ…
昔も、無邪気な男の子だった…
…あれ?
「ゴクンッ。すいませんでした。
では、話してくれますか?って言ったんですよ」
団子を飲み込んだ沖田さんは私に真剣な目で聞いてきた
「さっきの、おじいさんが言っていた、ガールフレンドの事ですよ。普通、
ボーイフレンドですよね?
僕は、男に興味ありませんけど」


