ーー(本当にいいの?
白桜…。いいの。私は加藤を未来に帰すんじゃなくてここで斬る。
ーー(総司に嫌われるわよ?
…それでも、もう耐えられない。
加藤は沖田さんを騙して…。
ーー(そう。あとから後悔しても知らないわよ?
わかってる。
「波…?」
『…なにか』
「本当に、波が彩花さんを傷たけたんですか?」
『…もし、そうだとしたら沖田さんはどうしますか?』
ギュッと白桜を強く握る。
「信じたくありません。ですが、本人がそう言ってるんです。信じるしかないじゃないですか」
じゃあ、違うって言えば信じてくれるの?
「おい。波」
『げっ。土方さん…』
後ろから声がして振り向くと鬼の顔色をした土方さんがたっていた。
「波。お前何してる」
『耐えきれなくなったから斬ろうと』
「バカか!!!!前もいったが、耐えろと言っただろ!!!」
『前って…。たったの数十秒前に土方さん言いましたよね?』