ザァァァァ
「ったく。なにやってんだよ」
『すいませんね』
土方さんから手拭いを受け取り、心臓についた自分の血をふく。
『もうすぐで夜ですね。飯でも作りにいって来まーす』
「おぉ」
土方さんの部屋をでて、未来で言う台所に
向かった。
声がする。
影からのぞくと、なぜかボロボロで泣いている加藤とそれを慰めている沖田さん。
なにが起こっているのか全くわからない。
気配を消してなかったせいか、沖田さんが私の気配に気づいた。
「…どこいってたんですか?波」
声がいつもより低い。
怒ってるね。
『どこでもいいでしょ?
沖田さんに関係ある?』
沖田さんはもう味方じゃない。勘だ。
「関係あります。彩花さんを傷つけて食事の仕度を彩花さんに押し付けて、どこいってたんですか」
わぉ。全然わからない。