兄様一人で頑張ってるのに。
私は逃げてばっかり。
スゥッと挿された傷が治ると、私は斬りかかった。
白い桜が赤く。
私の姿も変わり、赤く怪しく目が光る。
鬼。これが、鬼姫の本当の姿。
角が2本おでこからはえてて、牙がある。
『殺す。死ね。雑魚め』
ザクッ グサッ キンッ ザシュッ
周りは血の海。
ザァァァァァと雨がふり、血も広がっていく。
「な、波?!!」
土方さん…。
『土方さん。来ないで。
死にますよ』
「っ!!」
雨で私を迎えにきたのか、戦場にいる状態。
一人が土方さんに刀を、向けて走っている。
最後の一人を殺し、
走ってそいつの後ろにまわる
スッ
ザクッ
「っ!!」
『気をつけてくださいよ。土方さん』