『では、私はどこか行ってきます』 「どこかって…」 『そこら辺うろちょろしてきますよで』 ■■■ はぁ。…あれ。空。曇ってきた…。 町に出て空を見上げる。 雨でも降りそう。 グサッ 『う"っ』 〔素直についてこい〕 こいつっ…!!!! 『だれがっ…ついてくか!!!!』 ザグッ 後ろから近づいていたのに気づかないで心臓を挿された。 でも、私は死なない。そういう体だから…。 そいつを殺すと、ゾロゾロと私の周りに集まってきた。 いつもよりも多い。 全部、全部、兄様の血。