今、兄様とさっき私が寝転がってた所で一緒に座っている。
なんとも不思議な光景が目の前にありながら。
「白桜の声聞こえるようになったんだな」
『う、うん』
本当に凄い光景。だって、兄様の黒桜と私の白桜が遊んでいるから。
『て、それじゃないない。
兄様』
「ん?」
『兄様は、どうやって私を未来に飛ばしたの?』
これが聞きたかった。
あいつを未来に戻すために。
「んーーー。どうやってかぁ…。俺にもわからねぇな」
『え?』
「でも、妹が危ない。平和な世界に送りたい。そう、強く思ったら、未来にお前が飛んでった」
ようするに、気持ち?
「俺が強く思ったから黒桜が答えてくれたのかもな」