『ぃ、ぃぃぇ…』
「?そうですか」
ほんとうに、昔遊んでたんだな
「総司ー。この坊主、だれだ?」
「あ、あぁ。青木波さんですよ。
巡察の時、ぶつかって怪我したので、手当てして、帰したら次は首怪我してまして、連れ戻したところです」
「怪我する名人だな」
おんなじこと言われたよ
「総司ー?って、また来たのかよ。
てか、怪我増えてるし!」
「あ、土方さん。なんですか?」
「あー、できたらでいいんだが、
墨買ってきてくんね?なんなら、波も一緒に」
「行きます」
なんで、私まで…
「ほら、波さん行きますよ」
『…はい』
沖田さんは、土方さんにお金を受け取り、
私と墨を買いに言った
屯所の門を出て、少しのところ。
沖田さんが不思議な行動を私に向けた
『…なんですか?』
「手。分かんない?
もう怪我しないようにだよ」
私の前に大きな手を差し出してきた
『…大丈夫ですよ』
「ダメ」
『…大丈夫で…ちょっ!』
「ほーら。あんまり遅くなると鬼が待ち構えてるので行きますよ~♪」


