ーー(あれが本当の遊び人ね
『確かに…』
屯所の玄関でボソボソと一人言
本当は白桜と話してるんだけどね
ーー(梅の花 一輪咲いても 梅は梅
スパンっっ
「おい、誰だ!!
って、波か。今帰ったのか?」
白桜が土方さんの部屋を通りすぎる時に、
俳句を言った
そしたら、土方さんが襖をおもいっきりあけて叫んだ
『は、はい。土方さん、、どうしたんですか?』
「いや、なんでもねぇ。
そういえば、、山崎からの情報。
お前、さっき出掛ける前なに見た」
えっと、たしか
『幻覚』
ベシッ
『いたっ!』
「幻覚じゃねーだろ。
総司のやつ、警告しておいたのに、
あの女の、こと信用してるぞ」
『あ、なら。沖田さんに近づかないようにすればいいんですか?』
「いや。そこまでしなくても…。
だが、気を付けろよ」
『はい』
沖田さん…
あの女、斬ってやろうか
『土方さん。あの女、斬っていいですか?
殺したいです。とてつもなく、殺したいです。
バラバラ人間にしていいですか?
そして、川に捨てていいですか?』
「…そんなに殺したいか?」
『はい。斬り殺したい。
未来でもいじめられ、この時代でもいじめられるのは、嫌ですから』


