ん?上から少し気配が遠ざかっていった
気配消してたんだと思うけど、
私には、バレバレだね。
ま、気にしない気にしない
土方さんのところに行ったのかもね
「あ。ねぇ、これやっといて。
私、休んでるからぁ」
いきなり、態度が変わった
「はぁ、めんどくさい。
ねぇ、波さん。よくこんなことできるよねぇ」
うざい。消えろクソ女
てか、山崎さんが消えてから態度変わったよね
こいつ、気づいてる?
『…あんた。なんのために新撰組に来て、
女中やってんの』
「はぁ?そんなの、男目当てに決まってんじゃん。
新撰組って、イケメン多いじゃん?
ハーレムじゃんか~♪
あ、ごめんね~
ハーレムって言葉知らないよね~」
知ってるし。
てか、男目当て?
みんなを物見たいに言わないでよ
イラつくんだけど
「それよりさぁ、波さん、沖田さんからはなれてくれない?
いつもベタベタしててイラつくんだけど」
沖田さんがベタベタしてくるんだけど
私がベタベタしてるわけじゃない
「ちょっと可愛いからっていい気になって。
私なんか、波さんの何倍もかわいいのに」
ナルシストだ。きしょく悪い
あんたは。ブスだよブス
ハエ以下だな。
よし、できた
「あ。作り終わった?
私、沖田さんの運んでくるから他のよろしくね~」
と、加藤は沖田さんの食事と自分の食事だけを運んで帰っていった
うわぁ。イラつく
シュッ
「…波さん」
『あ、山崎さん』
「なんですか。あの女は。自分をかわいいとかいってますよ」
『あぁゆうのはね、ナルシストって言うんだよ。』
「ナルシストですか…。僕の、辞書に乗せておきましょう」
その方がいいね
『あ。山崎さん。
あいつ、沖田さん狙いだよ』
「…波さん。あんなナルシストに嫉妬しないでくださいね」
『山崎さん。斬っていいですか?』
「ひ、土方さんにもう一回報告してきます」
シュッと、また山崎さんは天井に消えていった
うわっ、逃げた。