土方さんに一回、頭をさげてから、また、天井に飛んでいった



「ふぅ。波。あいつ、怪しいと思わねぇ?」

『怪しいに決まってるじゃんか。
副リーダーだよ?
もしかしたら、ナイフで斬りかかってきたりするかもだからね』

「まじかよ。
女こえぇ」



土方さんもこえぇ



『あと、私の事。あんなクソになんも情報あげんなよ。
あげたら斬る。バラバラにする』

「わ、わーったよ」

『ん。ならいい』



あいつ、なにするかわかんないからねぇ


いきなり後ろからハサミに斬りかかってきたり

階段から落とそうとしたり

めんどくさい人間だ



『はぁ、人間って、めんどくさ。
あ、土方さん達はめんどくさくないよ?
仲間だしね』

「フッ。仲間でもあるし、家族でもあるんだぞ、ここはな」

『知ってる。
…ねぇ、あの女、嘘つくのうまいから。
気を付けてよね』

「分かってるって」



なにするか、ほんと、わからない

嘘泣きだってするし

…私、みんなから攻められるの、嫌だ



「!!なに、泣いてんだよ」

『え??…あ、…ほんとうだ…』



土方さんに言われて、目に触れると、暖かい滴が目にたまっていた

そして、ポロポロと溢れる



「どうした??」

『私っ…
みんなから攻められるのっ…
嫌…ふっ…グスッ』