『………私、本当は寧々と陸の事応援してあげたかった。悩みも相談も乗ってあげたかったけどそれが出来なくて苦しかった』


寧々は昔から好きな人のお嫁さんになるのが夢だって言ってた。それならどっちが早く夢を叶えるか競争だねーって約束した。


双子で生まれて、同じ服を着て、同じ言葉を覚えて

恋の話も好きな人も本当は1番に寧々に言いたかった。



『なんで私達同じ人好きになっちゃったんだろうね』


私も寧々の手を握り返して泣いた。



『うぅ……奈々………っ』


寧々に嫉妬したり、羨ましいと思っても嫌いだなんて思った事はない。-------思うはずがない。

だって私達は双子だから。


何よりも誰よりも大切で大好きだから。